2014年 02月 18日
将棋会のスーパースター、羽生善治が書いた本。全く期待せずに読んだが、べらぼうに面白かった。羽生善治という人の横顔がよくわかる本。天才、という呼称のため、つかみどころのない人というイメージがあったが。。。 ああ、この人、本物の勝負師で、死ぬほど将棋が好きなのだなあ、と思わせる。HELLSINGの少佐並みにわたしは将棋が好きだ演説ができそうなくらいの愛。 そういうポジティブさ、熱さが文間から溢れてきて、非常に心地よい。 また、あちこちにちりばめられた将棋の小話もなかなか面白い。特に面白かったのはこれかな。 ・将棋は1つの局面において、だいたい80の打ち手がある。 ・その中でプロは直感を頼りに有望な3手まで絞り、検討する ・長考しているときは、4手5手目まで考慮し、悩んでいるとき ・プロですら、実戦では10手先までしか読めない 他にも「加藤一二三プロは30年間同じ形の将棋を指しているが、食事はいつも同じものを注文し、違う食事をすると将棋会館に衝撃が走る」のようなエピソードもなかなか面白い。他には「昔から師匠と弟子が将棋を指すのは入門の時と辞める時の二回という慣習がある」という話も、へえ、という感じで興味をそそる。 名前は知っているけど、そこにある伝統はほとんど誰もしらない将棋の世界がのぞける。こりゃ面白くないはずがない。 ちなみに、この本は10年近く前に書かれている本である。そして、コンピュータとの戦いについても言及していて、 「トッププロと互角に戦えるのは強気派で2010年、弱気派で2050年の予想」 とあり、どうやら現実は強気派に寄った展開となったようだ。 そして、こう書いている。 >私は、コンピュータが将棋の可能性を読み尽くして必勝法を発見したら、 >対戦してみたいと思っている。おそらく人間の強さとは異質なものだろう。 最強のクラスタ型GPS将棋に負けたプロ棋士が「負けた理由がわからない」と言ったのを彷彿とする、なかなか興味深い考察である。 決断力 (角川oneテーマ21) posted with amazlet at 14.02.18 KADOKAWA / 角川書店 (2012-10-01) 売り上げランキング: 134 ■
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by netnetnet_78
| 2014-02-18 22:10
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