カテゴリ:映画感想( 34 )


2006年 08月 28日

映画感想「ゲド戦記・宮崎駿の息子」のテルーについて

今日もゲド戦記。テルーについてのお話。
ネタバレは考慮しないのであしからず。

テルーは、CMでも良く出ている、
顔に火傷の跡がある女の子である。
手嶌葵(新人)が声を当てている子である。
(新人)が何をアピールしたいのか不明である。

テルーなのだけど、はっきり言って変である。
どう考えても、頭がオカシイ。

最初、彼女はクモの手下に追われており、そこを
偶然通りかかったアレンに救われることになる。

手下を撃退し、大丈夫かい? と差し出した
アレンの手を払って無言で逃げるテルー。なんでやねん?w

その後、偶然にも宿泊先の家で再会するのだが、
テルーの敵意は依然として燃え盛っている。

アレンと一緒に食事をすることを拒み、牛舎で
出会うと、冷たくにらんでから、木の棒を突きつけ、
「命を大事にしないやつなんてダイッ嫌いだ!」と怒る。

どうやらクモの部下の「命乞いしろ!」の脅しに
アレンが「命なんていらない」と言ったのが
お気に召さないようだ。

お 前 頭 大 丈 夫 か?
アレンがいないと、お前はヤバかったんだぞ?

なんで命の恩人に向かって、そんな態度がとれるんだ?
ワタシがアレンなら、お前の火傷の跡の皮膚を
はぎとって、そこに塩をすり込むぞ?


意味もなく敵意むき出しのテルーだが、
なぜか、何の理由もなくアレンと仲良くなる。

そのあたりの展開はこんな感じ。

・テルーを迎えに放牧地へと行くアレン
・放牧地に行くと、唄を歌っているテルー
・それを聞いて、なぜか涙ぐむアレン
・アレンに気づくテルー
・二人仲良く座ってお喋りをしている

意 味 が わ か ら な い

どうして、このやりとりだけで仲が良くなるんだ?
料理人は自分の料理をウマイと言われると喜ぶというが、
自分の唄に感動したからか? 現金だな、をいw

「嫌い>好き」に移行する描写は、成功すれば
大きな収穫を得られるのだが、なかなか難しい。
人の気持ちを変えるのって、難しいよ?
はなから「好き」にしたほうがシロウトには扱いやすい。

ゴローくん。君はシロウトだろ?w

はっきりいって、テルーの思考回路は意味不明である。
が、それはそれで正しいのかもしれない。なぜなら、
テルーは人間ではないからだ。

彼女は不死でありドラゴンである。という驚愕の事実が、
ラストシーンで何の伏線もなしに明らかになるw

最期の最期。絶体絶命のシーン。変化したテルーは
ドラゴンの炎のブレスでクモを倒すのだ!!!
万事解決! 感動のラスト! ぶらぼー!

まー、ちょっと待て。おちつけ。
紳士淑女の皆さん。ゆっくり考えようじゃないか。

テルーのピンチのシーンは幾度かあった。整理しよう。
・クモの手下に追われている
・クモの手下に養母テナーがさらわれ、
 自分は家の入り口に縛られる
・クモの城に単身でで乗り込み、アレンに剣を渡す
・クモに拉致される
・クモに絞め殺される

テルーのピンチはざっと思いつくだけで、以上5つである。
が、ドラゴンに変化して、火炎放射したのは最後だけである。

あのなー。そんな奥の手があるなら、
さ っ さ と ド ラ ゴ ン に な れ。
そうすれば、問題はするりと解決だろうが!!!

どうして最後までドラゴンに変身しなかったのか。
その理由は原作を読めばわかるのだろうか?
読んでわかるのだとしたら、ここの説明は
ハショるべきではないと思うぞ。。。

テルー関係は他にも謎がある。
正体がドラゴンなのはわかったのだが。。。

テナーがこう言っていた。
「この子はね、親に虐待を受けて捨てられたんだ。
 顔の火傷はそのせいなんだよ」

そのころは、普通の少女だと思っていたので、
何も違和感なく聞き流していたのだが。。。

ドラゴンが子供を虐待するのか?w
いや、まー、ドラゴンも生物。虐待はアリだろう。
アリだろうが。。。妙に俗っぽいドラゴンだなw

ドラゴンは炎を吐く。「火傷」の傷が正体の伏線だったのだろうか? 
そんなん、わからんよwww

せめて、テルーが普通じゃないという伏線として、
テルーが崖から落ちたのに、その後に何の傷もなく
返ってくるとか、
そういう少し疑問を提示する形の
伏線がキレイで良さそうだったかもね。

今日の格言。
・テルー変すぎwwww

というのは冗談で。。。
・登場人物の心理の機微は妥当な範囲で
・ムリに感情を変化させるなら、最初から都合のいい感情で設定を
・最後のご都合主義的「隠された力」のご利用は控えめにw

さて、明日の最終日はアレン編をお届けしますw
もう少しおつきあいください~。
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by netnetnet_78 | 2006-08-28 21:14 | 映画感想 | Comments(4)
2006年 08月 27日

映画感想「ゲド戦記・宮崎駿の息子」の全体について

さて。映画版ゲド戦記の感想を。
ネタバレは気にしないので悪しからず。
原作も未読でございます。

あらすじはこんな感じ。
王である父を殺したアレンは、逃亡の最中に
旅をする魔法使いゲドと出会い、行動をともにする。
その途上で、ゲドの旧知であるテナーとテルーの家に
とめてもらうことになった。ゲドと因縁のある悪の
魔法使いクモが彼らの存在に気づき、魔手を伸ばす。。。

で、感想なんだが。。。
なかなかの駄作なんだな。コレがwww
どこがダメかというと、ほぼ全編ダメなのだよw

まず、原作者がガッカリさんだと言っていた、
全体の作画について。緻密さも絢爛さもない、だったかな。

確かに、ハウルや千と千尋に見られたような
細かな技巧は見られないね。ゲドを見ると、
あれらの作画の完成度の高さがよくわかるw

雰囲気的には「カリオストロの城」時代を思い出せばいいかな。
20年くらい?前のアニメを見た
ような気分にさせてくれますw

ワタシ的にも絵はショボイと思うのだが、コレは
まー、許してやってもいいかな、と。絵はドラマの
本質とは関係ないのと、初仕事のゴローの仕事が、
父の初期作品レベルなのは仕方ないんじゃない?


それよりも、どうにもダメなのは脚本である。
ワタシは脚本至上主義者なので、やはり気になる。

前半の展開に問題が多すぎる。一言で言うならば、
観客に対するアピールが弱すぎる。

ドラマとは「行動を見届けること」である。
主人公が何かをなし遂げようと苦難に立ち向かう姿を
描くことこそがドラマの本質といえる。

であるため、たいていのドラマでは早いタイミングで
主人公の目的を観客に示そうとするし、示すべきである。
が、ゲドにはそれがない。アレンもゲドもふらふらと
旅をしているだけである。お前ら何がしたいんだよwww

アレンの「どこに行くんですか」という質問に対して
ゲドがこう答えた。「とりあえずは次の街を目指すが、
目的は私にもわからない」

目 的 は 私 に も わ か ら な い
目眩を覚えたよw

大きな目標を立てない構成もあるのだが、
驚きや笑いで場をつないだり、次々と小さな目標を
立てたりと、計算された技術が必要である。
シロウトにはオススメしない。

ゴローくん。君はシロウトだろ?w

なので、ひたすら彼らがダラダラと旅をしている姿を
観客は延々と「見させられている」のである。これじゃ、
観客はノリが悪いよ。うん。

その旅で都市のいろいろとヒドイありさまを見て、CMで
よく使われている「いろいろなものがおかしくなっている」
という、宮崎駿お得意の文明批判が展開される。

これも見せ方がダメだ。。。このシーン、なくても
問題ないのだよね。
まるでとってつけたかのような感じ。
ストーリーにもっとダイレクトにからめないと。

たとえば、千と千尋の神隠しの場合、河の神様が
人間のゴミの投棄によってドロドロに汚れた姿で
湯殿にやってくるシーンがある。

この汚れた神様の登場で湯殿が大変な状況になる、という
ストーリーが生まれ、さらに、その理由はゴミの投棄である、
という設定によって人間の身勝手さが延長上に描かれている。

この流れに何の違和感もなく、ああ、ゴミの不法投棄は
いけないなーと普通に思わせるのである。
非常に美しい展開である。

「羊が死んだ」「牛が死んだ」「農民が土地を捨てた」
「奴隷売りが盛んだ」「麻薬が流行っている」ゆえに
「いろいろなものがおかしくなっている」

OK。状況はわかった。だけどね。情報だけでは
観客に対する訴求力に乏しいのだよ。
ストーリーにうまく組み込んでおくれよ。

こういう、ストーリーにうまく組み込めていない、
とってつけたかのような説明セリフが多いのも減点である。

ゲドは他にも「世界の均衡がどうのこうの」と
言っているが、ただ説明しているだけなので、
観客的には「それで何が困るのか」がよくわからない。

単なる説明シーンというのは、今日日小説でも二の足を踏む展開である。
映像主体のアニメでやっちゃいけませんww

おそらく、これが原作者の言うところの
> どんなにいいメッセージであろうと、
> それらは物語や登場人物の性格の中に
> 織り込まれたものではなく、
> いわば「血肉になっていない」のです。
> ですからそれらはお説教じみたものに
> なってしまっています。
かな。

今日の格言。
・目標を設定して、ちゃんと観客をノセよう
・説明シーンはストーリーとからめましょう。

これが出来ていないから、話にのることがきでず、
少し離れた世界で何かやってるよね、という感じの
興ざめテイストを醸し出しているんだろうね。

さて、他にもいろいろと言いたいことがあるので、
今日の「全体編」のあと「アレン編」と「テルー編」が
後に続きます。。。w
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by netnetnet_78 | 2006-08-27 21:28 | 映画感想 | Comments(2)
2006年 07月 21日

ハウルの動く城は冒頭10分が神掛かっている

ハウルの動く城が放送されていた。
詳細な感想は映画を見たときに書いたので、そちらへ。

ハウルの動く城(80点)
http://onimiki.exblog.jp/1457213/

悪くはない作品なんだが、もう一つ
詰めが甘い感じかな。盛り上がりに欠ける、というか。
いや、結構いい作品ではあるんだが。

そんなハウルだが、少なくとも、
開始10分は完璧な出来である。
この部分だけなら100点、
いや120点つけてもイイ。

1.ハウルの動く城の遠景
2.まじめに仕事をするソフィー
3.ハウルについての恐ろしい噂
4.フェスティバル
5.ガラの悪い兵隊にからまれるソフィー
6.ソフィーを助けるため、恋人のふりをして現れるハウル
7.兵隊二人をに魔法をかけて追い払う
8.ハウルと腕を組んで歩くことになり、緊張するソフィー
9.ドロドロとしたモンスターの大軍が現れ二人を追いかける
10.ハウル、行き止まりでソフィーを抱えたまま、一気に飛び上がる
11.ハウル、ソフィーをゆっくりとエスコートしながら空中を歩く
12.ソフィーを安全な場所に届け、颯爽と立ち去るハウル

最初に「動く城」を見せて、興味を喚起する。
前知識がなければ、ありゃ何だ?
前知識があれば、、ktkr動く城!
となるわけだ。

まじめに仕事をするソフィーのシーンもいい。
わずかのやりとりだけで、ソフィーがまじめで
働き者という描写ができている。

ちなみに、ハウルと腕を組んで歩くシーンで
緊張した面持ちになるのも、彼女の性格が
表現されていて非常によろしい。

で、街のフェスティバルシーン。
基本的に、祭りや式典といったものは
それだけで舞台としての価値が上がる。

次からのハウルの性格描写が特に秀逸。

まず、ソフィーが悪い兵隊にしつこくナンパされる。
これは「主人公のピンチ」である。
そこへ颯爽と現れるハウル。

ソフィーの恋人の振りをして彼女を守ろうとする。
それでも絡む兵隊に「散歩してきてくれないか」の
言葉とともに魔法を掛けて追い払う。その後、
「許してやってくれ。気の良い連中なんだ」
とさりげなくフォローまでいれる。

なんて、キザ。なんて、余裕。
なんて、優しさ。なんて、カッコよさ。

ハウルの良い面での魅力が視聴者に伝わる。

ここで終わったと思ったら、実はハウルは
荒れ地の魔女に追われていて、裏路地が
じわじわとモンスターたちに埋め尽くされる。

ホッとさせておいて、即座に次の、
しかも、危険度が高いイベントを起こす。
定石だが、計算された一手がニクイねー。

その逃走時にハウルは魔法を使って空を飛ぶ。
ここで、この世界に「魔法」があることが、
アクションによって示されるわけだ。

ストーリーの流れで自然と魔法を使う。
これ、とても美しい展開なわけです。

エスコートされて空を歩くソフィーの表情が良い。
驚きながらも楽しんでいる。魔法ってイイもんだね。
と純粋に思わせる。

そして、ハウルはソフィーを安全な場所まで
届けると、颯爽と姿を消す。この颯爽さで
ハウルのカッコよさに演出がかかるわけだ。

わずか10分ほどのやりとりで、
ソフィーの性格、ハウルの魅力、魔法、
いくつかの見せ場を詰め込み、
良く話を盛り上げている。

ちなみに、ハウルの魅力に関する演出は、
冒頭すぐにハウルの悪い噂を出している点も
見逃してはいけない。

悪い噂があるからこそ、その後の
カッコよさが光るんだな。

あらゆるものが計算されつくした展開に
溜め息が漏れる。すげーな。

と、まともに脚本的に語ってみたw
たまにはそーいうこともある。
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by netnetnet_78 | 2006-07-21 23:27 | 映画感想 | Comments(2)
2006年 07月 09日

映画感想「デスノート(前編)」

デスノートの映画を見た。漫画で大好評の
デスノートが実写映画になった。

デスノートについては何度か書いているので
省略して、映画について書こう。

前編のストーリーとしては、
一番デスノートが熱かった時期を扱っている。
正しい判断だと思うよw

Lの挑戦放送から、キラに殺された
FBIの婚約者がライトを追う話までが
コンパクトにまとまっている。
まとめかたはいいんじゃない?

ただ、どうも、キャスティングがw
役者がイマイチだぞ、JOJOOO!!!
orz

まず、ミサミサ。
作中ではアーパー系だが
一応トップアイドルという設定になっている。

にもかかわらず。。。
あまりにもB級っぽいんですがw

見ていて、こー。。。何というか。。。
あー。。。表現に困るな。そうだ。これだ。

イタイタしいw
安っぽいトップアイドルに涙が止まらない。
街頭でスカウトしたばっかりの女子高生かい?

次のガックリさんがL。
写真で見たときは、目のふちのクマも
再現していて、いいかな? と思ったが。。。

目のふちのクマは再現している。
だけど。。。体から発散されている
怪しさ爆発のオーラがない。。。

寝不足のただのニイちゃん!
キタコレ、The Best Expression!

会話する相手も悪かった。
Lは警察と協力して動いているため、
ライトの父役である鹿賀丈史と会話
するシーンが多いのだが。。。

どうみても、鹿賀の役者オーラに飲み込まれている。
Lの存在の薄っぺら感が際だって悲しす。。。

ライトの親父なんて、漫画版だと、
かなり省エネなキャラデザよ?

ありきたりというか、管理職の親父を書いたら
誰が書いてもこうなるぜ? というくらい、
ショッパイ存在である。そのライトの親父にオーラで負けるL。
ライトの親父の存在感は主役級。これはガチ。

と、いいつつも後編は見る予定。
おそらく、エル編で映画が完結する雰囲気なので、
後編はストーリーラインを組み替えてくる感じ。

ライトの、あの悪党笑いを再現して欲しいな。
ライト役の藤原に、あの底意地の悪い笑顔が再現できるかな?w
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by netnetnet_78 | 2006-07-09 21:30 | 映画感想 | Comments(2)
2006年 06月 25日

映画感想「ダ・ヴィンチ・コード」

少し前の話だが、ダ・ヴィンチ・コードを見に行った。
http://www.sonypictures.jp/movies/thedavincicode/

いやー。もう一ヶ月近くたつので落ち着いたのかな?
と思っていたけど、まだ人が多いね。上映直前時間の
チケットが売り切れていたよ。ビックリ。

さて。見た感じ。

うまく原作をまとめてるんじゃないかな?
プライオリティをつけて、重要な部分を
優先してつなげて話を構築している。
ダ・ヴィンチが関係ないのも相変わらずw

原作を知らない人でも、細かい部分は
よくわからないだろうけど、話のフローは
追えるんじゃないかな。

多少、わけわからん部分もあると思うが。。。
コンパクトにうまくまとめてんじゃないの?

解説&説明&ウンチクの多い作品だからねー。
並みの脚本家ならグダグダになるだろう。

逆に原作を知っている人は見る必要はないかな?
ベースはほぼ一緒。サスペンスな展開も
原作で展開を知っているので。

「ハッハー! それはスケープゴートだ!」
「ハッハー! その問題はこうクリアだ!」

とデジャブるので別にハラハラしない。
しゃーないっちゃーしゃーないんだけど。

冒頭の主人公が講演をするシーンは
なかなか良かったね。小説にはない
オリジナルシーンなのだが。

「歴史にゆがめられた真実がある。
 今夜はその探索の旅に出よう」

これは自分の講演に対する前振りなのだけど、
同時に作品に対する前振りでもある。
こういう演出はいいね。

映像化に当たって、驚いたことを
最後にひとつだけ上げておこう。






トム・ハンクスの顔でかすぎ!!!

b0028685_21541858.jpg


ヒロインのオドレイ・トトゥの倍はあるんじゃないかな。
いつもと違うフサフサヘアーだったので、異様に
顔のデカさが際立ったw

トム・ハンクスって、いつも
短髪に刈り込んでいたけど、
顔のデカさをごまかすためだったのねw
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by netnetnet_78 | 2006-06-25 21:57 | 映画感想 | Comments(0)
2006年 03月 19日

映画「有頂天ホテル」の感想

今さらだけど有頂天ホテルを観た。
三谷幸喜が脚本監督をつとめたやつね。

無数の小ネタと複数の登場人物だけで
からめて一本の話を作っている。
この構成の妙に舌をまく。

映画、というよりドラマというものは、
基本的に「主人公が目標をなし遂げること」
を中心として描かれる。

それが描けていない話は、焦点がボヤけていて
観客が話に入り込めないような展開になっている。
そういう映画は必ず面白くない。

有頂天ホテルのすごいところは、そういった
「絶対目標」をおかず、次々と小さな事件を
ドミノ倒しのように起こしていくだけで、
話を作り上げていて、かつ、面白いこと。

ハリウッドに出てくるような
・核ミサイルの発射を食い止める!
・施設が過激派に占拠された!
といった大ネタを一切出さず、ストーリーの
テンションを最後のその瞬間まで高め続ける
という超難易度をやってのけた脚本家の技術力に
敬意を抱いてしまう。

よくもまー、こんな芸当できたものだ。
こういった構成で作品として成功した
希有な例ではないかと。

三谷幸喜の作品らしく、あちこちにギャグが
散りばめられている。三谷幸喜のギャグは滑りがち
なのも多いが、今回はなかなか笑えた。
観客も笑っている人が多かった。

全体を貫く「ゆる~い」感じが、三谷ギャグの
入る隙間を作っているんだろうね。

いずれテレビで放送すると思うので、
必ず視聴しよう。マジでオススメ。

ちなみに、一番ウケたシーンは
「サンタの人形のクビを曲げて、ヒゲを筆にした」シーン。
ああいう、シュールなギャグは大好きw
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by netnetnet_78 | 2006-03-19 23:24 | 映画感想 | Comments(2)
2005年 12月 26日

映画・ザ・コア感想

停止した地球のコアを再動させようと
科学者や宇宙パイロット達が地中深くへと
潜行し、核爆発によってコアを再起動させるという
なかなかスケールの大きい話。

こういう話の王道どおり、ミッションチムメンが
順々にバシバシ死んでいくわ、時限爆弾イベントやら
最後の最後で手の内なくてどうするよ!
みたいな、なんていう絵に描いたような
ディスイズ、ハリウッド、テイスト!

脚本がハリウッド計算で最適化されている
娯楽作品として楽しませてくれるね。

中身がないのは
ハリウッドテイストの仕様なので、

その点は残念至極だねw

見ていて、ふと脳裏によぎったのは。。。

1.
水晶の谷に落っこちて、船体が水晶に
ひっかかって動けない。そこにマントルが
天井から降り注ぐ!

やばい! はやくしないと!

いやいや。マントルで水晶溶けるから
船体に隠れとけばええやんw

2.
数センチ、数秒のズレもなく、
5発の核爆弾を計算通りに爆破する!
とかいうスゴい計画を立てるのだけど。。。

マントルの対流があるところに、
コンテナをヘロっと手動で切り離して、
よく絶妙な処理ができるねw

3.
最後の爆弾の爆発量が足りないため、
主役は燃料のプルトニウムを追加して爆破力を
ブーストしようと船体を止めてしまう。

その止まった場所=最後の投下ポイントなのだけど、
運転士と通信もせず、よくジャスト投下ポイントに
いるってわかったね~すごいね~。。。

数センチのずれも許されないのにwww

4.
行きはレーザーで掘り進みながら
進んでいたのに、帰りはレーザーが
使えないのにどうやって帰ったの?

同じルートをたどったようには
見えないのだけど。。。てか、
あの展開ではムリでしょ?w

5.
所持している核爆弾の量では
コアの再起動ができない!
計算を間違ってしまった!

撤退命令を聞かず、ここで
踏みとどまって作業を完遂する!
と言い切る主役達。カッコいい!

。。。カッコいいかな?w
明日滅びるわけでもないんだから、
一回出直して確実な方法とればええやんw
どうせ1日2日の旅なんだからさ。。。

などなど。。。
疑問点をまったく感じさせない
ハリウッドの勢いはすごいな~と
思う今日この頃でございますねえ。。。
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by netnetnet_78 | 2005-12-26 00:09 | 映画感想 | Comments(4)
2005年 11月 20日

FFVII 「アドベント・チルドレン」の感想

スクウェアがエニックスと合併したのは一昔前のお話。
経営統合が流行とはいえ、RPG部門における二大大手
の合併には驚いた。

なんでまた合併したのか。
その裏には「とある映画プロジェクトの大コケ」がある。

スクウェアは昔、ファイナルファンタジーの名を冠した
フルCG映画を上映したことがあってね。。。
これが盛大にコケたわけ。

映画ってギャンブルなお仕事でね。
ヘタうつと一気に富豪が破産するくらいの
破壊力がある。億のお金が動くわけだからね。

オニミキもその映画は見たわけだけど、
もうねえ。。。泣きたくなるほどの駄作だった。

CGのキャラが人形くさい。脚本はゴミ。
FFぜんぜん関係ない。てかファンタジーですらない。
そら、客もほとんど入ってないわw

会社が傾いたほどの大打撃。
スクウェア的には黒歴史いきにしてもう触れたくない
はずなのに、彼らは再び大いなる無謀に挑む!

それが「アドベント・チルドレン」。
FFVIIのその後を、フルCGで描いた作品らしい。

あの駄作から4年の月日が流れているが。。。
スクウェアのリベンジ、達成なるか?

感想。

普通。
いや、わりと誉めてるんだよ、これでも?w

ケナすところしかなかった映画よりはるかにマシ。
まだ鑑賞に堪えるレベルじゃないのかな。
決して「見てみて!」と他人に薦めるほどではないけど。

CGの映像は格段にレベルがあがっているねえ。
みたときの違和感がほとんどない。CGキャラが
実写に見える場面もあったり。

服や肌の質感がハイレベル。ケチつけるなら、
眼が少し不自然な感じがするくらい?
目元のショットがなければ
実写とほとんど遜色がない。

特にクラウドのモデリングはかなり力を
入れているのか、完成度が高い。
このあたりは素直に感動。

で。。。
シナリオ部分に言及するけど。。。

訳わかんねーよwwwww

クラウドがなぜか常時
メランコリーモード。

「罪って許されるのかな?」
「見殺しにしたんだぞ」
「俺には誰も救えない」

などと、後半に入るまで
うわごとをずっとつぶやき続けている。

おそらく、エアリスのことを
言っているのだとは思うのだけど。。。
なんかいまいちピンとこない。
そのあたりの描写がないからねえ。。。

主役のクラウドがずっとこんな調子なので、
話に勢いがなく、とても重くて暗い。
ずるずるずるずる、ずるずるずるずる。。。

だーっ、もう!
もっとハキハキやれ! 主役だろ!
と何度思ったか。

欝気味&地味な主役のライバルとなる三人組。
こいつらもまたヒドいの何の。

お前ら、ただのチンピラだろwww

「母さんが」「母さんが」とひたすら
つぶやきまくる、いい年した男が三人。
いや、親を大切に思うのはいいことだと
思うが、悪役なんだからね。。。w

ハイパーマザコンってだけで、もう萎え気味
なのに、加えて言動のどこにも威厳がない。
やっすい三下のやられ役が最大の敵役。
もう萎えですよ、萎え。

復活したセフィロスは悪役としてなかなかだが、
いかんせん登場時間が短い。あと、あいつ、
あんなにサディストだったかな? とち狂った
ことばっかり口走っていたのが、どうかと。
言動に根拠がないのもマイナス。

主役も微妙、敵役も微妙。。。
そんなシナリオ。。。面白いわけが。。。orz

シナリオに期待してはダメ。
映像を楽しむ作品でございますかねえ。
アクションシーンはわりと練り込んでいる。

けっこう戦場が凝っていてね。
屋内、建築中のビル、トンネル、廃ビル。
バイクで疾走しながらの戦闘もあり。

それらの環境をフルにいかしていて
左右だけではなく、上下空間も利用した
戦闘が楽しめる。

リアルな映像でバーチャファイターと
ソウルキャリバーが楽しめる。
てか、ティファの戦闘シーンは
まんまバーチャファイターやんw

個人的には、投げ飛ばされたティファが
トビラに着地、その風圧で床の花びらが
乱舞するシーンが好きかな。

どんな風圧だよwww
ってツッコミたくなる気もするけどw
彼らは超人だから。

そういうCGやら戦闘シーンを
楽しむものと割り切れば、けっこう
楽しめるんじゃないかな?

ただの映像作品としては、ちと高めの
値段設定だけどねえ。。。

シナリオは。。。
ぶつぶつぶつぶつ、ぶつぶつぶつぶつ。。。

これ、カンヌで上映したんじゃなかったかな?
カンヌにこれはまずいだろ?w
アメリカならともかくとして。。。

いや。。。
ネクラなお話なので、案外とカンヌのほうが
あうかもしれないな。。。

ちなみに、BGMの「セフィロス!」
という掛け声が「田代!」に聞こえて仕方
なかったのは秘密でございます。。。

意味のわからない人はここを見るとわかるかな。
http://2next.net/swf/katayoku.html

ちなみに音のでるフラッシュなのでご注意を。
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by netnetnet_78 | 2005-11-20 23:09 | 映画感想 | Comments(10)
2005年 11月 05日

機動戦士ZガンダムII 恋人たち

香取慎吾の番組で、月イチゴローというコーナーがある。
稲垣吾郎が香取の推薦する映画を5本観て、ランキング
するコーナー。「俳優なのに、大丈夫?」というくらい
辛口の批評が面白い。

今月の1シーン。

稲垣(5本の候補作を眺めながら)
「今月はねえ。何か微妙じゃないですか。これといった
 話題作がないんですよねえ」

アナウンサー
「香取さんも迷ったみたいですよ。この映画とZガンダムの
 どっちを入れるかでZガンダムを外したらしいです」

稲垣(目をむいて興奮気味に)
「Zガンダム!? Zガンダム候補だったんですか!?
 決定です。Zガンダム! Zガンダム1位!
 なんで外すんだよ~。僕、映画館で観ますよ!」

稲垣、テラワロスwwwww

そんなわけで、稲垣吾郎も大注目の
ZガンダムII を観てきた。

ZガンダムII といえば、
フォウ事件がある。

詳しくは昔の記事で書いたけど、
主要キャラのフォウ・ムラサメの
声優交代でモメごとがあったのね。
そのときは、前の声優さんカワイソと思ったが。。。

フォウ、まったく出番アリマセンからァッ!!
開始15分で、さくっと死んじゃいますからぁっ!
てか、作品的にいてもいなくても一緒ですからぁっ!

ざぁんねえええええええんんんんん!!!!!

そりゃないよ、富野御大orz
前の声優さんも、この程度の出番と知っていたら、
わざわざ騒がなかったかもね。。。

フォウの心を演じたい。と彼女は言っていたけど、
フォウの心は。。。描かれてなかったようなw

きめ細やかな心理描写など、まったくないので、
正直、あのあたりのフォウやカミーユの言動には
ついていけません。。。

今回もカミーユはカッとんでいる。

1.
フォウと戦闘中、ハッチを開かせてサイコガンダム
のコックピットに潜入する。

そこで自分の両親についてべらべらと語り出す。
延々と語った後、「俺は何を言っているんだ?」
と正気に戻る。

2.
一生に一度の恋くらいのフォウを失ってすぐ、
ファとヘルメットごしにキスしようとして、
二人でけらけら笑う。

3.
フォウに首ったけで、アムロにさんざん
「入れ込むな」と注意されていた身を忘れ、
サラに入れ込むカツにお説教する。

4.
逃げようとしたサラに当て身を喰らわせて、
「いつでも逃げられたのに、なぜ逃げない?」
逃げようとした人を気絶させたのは誰かな~?w

ちょっと落ち着け、お前w

カミーユだけが変だと思っていたら、
エウーゴ自体がダメだった。

エウーゴのこれからを決める作戦会議。
重要な会議に一言も発言せずにパソコンを
ずっと眺めているブライト。

パソコンをのぞき込むと。。。
熱心にファミリービデオ観てるよ!
や る 気 あ り ま す か?

ヘンケンはヘンケンで、「私だと私情が
入るからカツを預かってくれ」という
ブライトの意見に

「エマ・シーン中尉と一緒ならOK」

と私情噴出の交換条件を出す。
いくらお前がエマ好きだからって、
そりゃないだろw

お前ら、もうっちょっと真剣に仕事しろw

特にヘンケンはヤバイ。ヤバすぎる。
エマ中尉にベタ惚れなのはわかるが、
視線がヤバすぎる。あの視線はマジでセクハラ。
訴えたら負ける。マジヤバイ。

あの視線を見るためだけに、映画を
見ても良いくらいに、ヤバイ。

エマをすくうためにクルー全員の命を犠牲にして
戦艦で盾になるバカ艦長だから仕方ないか。。。

人材不足という点ではティターンズも負けず劣らず。

負け犬、連戦連敗、100戦100敗の勇者
ジェリドが閑職に回らないのはZガンダム7不思議の一つ。

彼は今回も味方を犠牲にしてしぶとく生き残る。
「俺のために無理はするなよ」と彼が自己陶酔の
一言を口にした瞬間、相方に死亡フラグが
たったのを、見逃した観客はいないはず。

彼よりも今回のダメットさんは、
やっぱりサラ・ザビアロフ。

そもそも、潜入作戦を二回して、
二回とも同じ人員を送り込むのはどうかと。
面モロバレじゃないのさw

ジェリドが殺しまくっているから、ろくな人員がいないのは
わかるけどさ。。。サラもどうかと。

面モロバレの杞憂が当たり、カミーユにあっさりと見つかるサラ。
そしてソフトクリーム一本の買収で、
さくっと爆弾設置をバラす。

をいをい。。。
工作員としての意地を見せろよ!

なぜか口を割ってから逃げ出そうとするサラ。
そこへカミーユはアマレスラーばりのタックルを
敢行して押し倒し、「死なばもろともだ!」と
叫んで、本気の一撃をみぞおちに叩き込んで
サラを失神させる。

もうビックリしたよ。カミーユ容赦ないよねえ。
男性主人公キャラが女性キャラにこぶしを
叩き込むシーンなんて、なかなか見られないよw

何というか。。。
マトモな人はいないのかねえ。。。

他にも

・MSを撃沈されて、空飛ぶイスで脱出する
 ロザミア。なぜか逃げ延びれたらしい。
・決死の覚悟で宇宙に行ったはずなのに、
 なにもせずにアフリカに降下しているクワトロ。
・作戦を受ける交換条件としてクワトロに
 キスをせがむレコア。
・一発でシロッコの戦艦を落とすと豪語して
 ハイメガランチャーをはずしまくるクワトロ。

もう。。。ダメぽ。。。
富野御大のスパークはある意味、奇跡。
次のタイトルも「星の鼓動は、愛」。
なにか人には見えないものが見えるのかな、御大。。。

最後、ガザCに乗ったハマーン様が
出てきて終了。もうハマーン様に期待かな。
頼む! あなたはマトモであってくれ!w
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by netnetnet_78 | 2005-11-05 10:28 | 映画感想 | Comments(2)
2005年 09月 10日

チャーリーとチョコレート工場・ティム・バートン(68点)

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こんなカッとんだ服装の男が全身で
「うぇるか~む」しているような映画があるとする。
見に行かなければ、なりますまい?

この映画は「チャーリーとチョコレート工場」
という映画でティム・バートンという人が監督
している。

え、ティムさん?
連邦兵として戦う片手間にこんなの作ってたのかw

個人的には主演のジョニー・デップを楽しみにしていた。
パイレーツ・オブ・カリビアのジャック・スパロウで
見せた怪演技よ、再び! みたいな。

デップの演じる役が、あのカッとんだ服装の男なので、
怪しさ爆発という点ではジャック・スパロウと
よく似たもんだw

天才チョコレート職人のウォンカ(ジョニー・デップ)の
秘密の工場を見学できる権利を手にした少年少女5人が
工場でさまざまな不思議と出会うお話。

で。感想。普通orz
う~ん。。。悪いわけじゃないし、笑わせてくれもする。
でもねえ。。。盛り上がりが足りないというか。
何か足りない! と思わせるんだよね。

アクションものでも、サスペンスものでもないので、
盛り上がりが弱いというのはわからないでもないが。。。
何かこう、お話に引き込まれる感じがしないのね。

期待していたウォンカも、変人というふれこみの
わりにマトモ。いや、普通ではないのだけどね。
もっとカッとんでいて欲しかったというか。

でも、それは脚本の問題で、
デップの演技は良かったと思うよ。
細かい表情や仕草に変人ぽさをよく反映していた。

ウォンカ的に、それほどアクの強い
シーンがなかった感じかな。
工場自体は変だったけど、
工場長のウェンカの影が薄かったかなあ。

もう少し頑張って欲しかった。。。orz
次の映画はSHINOBIに期待かな。。。

ツッコミポイント

・ウォンカは絶対に溶けないチョコを発明しているのに、
 なんでインドのチョコレート宮殿は溶けたんだ?
 
・貧乏な少年は心根は優しいはずなのに、拾った金で
 チョコ買うのはどうなんだ? 海外は拾った金を
 警察に届けなくてもいいのか?

・同じガムをずっとかみ続けることが自慢の少女がいるが、
 どんなにかんでも味の消えないガムが売られている以上、
 別に噛み続けることってそんなにすごいか?
 
・というか、味の消えないガムやらなめても溶けないアメ
 を売り出したら、売り上げがあがらないだろw

以上、夢のない大人の揚げ足取りでしたw
 
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by netnetnet_78 | 2005-09-10 23:07 | 映画感想 | Comments(0)