2006年 12月 03日 ( 1 )


2006年 12月 03日

映画感想「デスノート(後編)・金子修介」

デスノートの後編を観てきた。

DEATH NOTE -デスノート-
http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote/

後編では、原作でいうところの、
「ミサ登場」からの話をなぞっている。

さて、脚本という点で話を書くと、
非常に良くまとめている。はっきり言うと、
脚本の展開は原作より好きである。

全体的な話は原作に忠実なのだが、
大きく変わっている部分が2つある。
・ヨツバキラ編
・ラストの展開

ラストが変わるのは、L編で完結する以上、
ライトをここでつぶす必要があり、必然である。

ヨツバキラ編は、原作ではLとライトの
共同捜査を描きたかったらしく、そこそこの
話数が費やされているのだが、必要性という
点で、かなり疑問があった。

この部分を最低限、必要な部分だけを
残してばっさりと削っている。おかげで、
Lとライトの戦いに集中できるのが良い。

特に、譲渡先の相手も秀逸。原作ではヨツバ社
という今まで関係がなかった連中だが、映画では
「キラ中継で視聴率を稼ぐテレビ局」のキャスター
として、何度も姿を見せているため、不自然さがない。

うまくリビルドしているね。

「キャスター=新キラ」にたどり着く根拠が
薄弱すぎて、あそこはかなりムリがあったが。
それくらいは、仕方がないかな。

脚本は好きなのだが、前編と一緒で、
役者があまり好きではない。。。

ライトもLもミサも、なんというか、
シロウトさんかしらん? という印象。
存在感が希薄というか、安っぽいというか。
前も書いたが、鹿賀武史の存在感のみガチ。

なので、脚本的には+評価だが、
役者的に-評価。よって、個人的には
プラマイ0というフツーの評価。

よくがんばっているな、とは思ったが、
とくに引き込まれることはない感じ。
役者の演技がなー。。。

個人的には「ライトの底意地悪い笑顔」
あれを再現してくれなかったのが残念。
もっとイヤらしく笑ってよ、藤原くん。

で、次から、
ラストシーンのネタバレをするので、
イヤなら読まないこと。
↓20
↓19
↓18
↓17
↓16
↓15
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↓12
↓11
↓9
↓8
↓7
↓6
↓5
↓4
↓3
↓2
↓1
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それじゃ、書く。
あの展開は面白いね。

ライトをハメるために、Lは自分の名前を
ノートに書いて23日後の死を確定する。

逆に言えば23日間はデスノートによって
殺されることがない、という状態。これにより、
ライトに殺されたふりをすることが可能となる。

事件を解決するためなら、自分の命もなんとも
思わない、Lの人間離れした感じがでていて
とてもいい。

結局は覚悟の違いだね。余命が半減することを
嫌って死神の目を拒否したライトと、自分の命すら
平然と投げ捨てるLの。そのあたりの対比がよい。

あと、二人の天才が最終的に死ぬ、という
展開は、物語的にはオイシイのもグッド。

ただ、いまいちよくわからないのは、
Lが自分の名前をデスノートに書いた理由。

L的にはミサだけではなく、ライトも逮捕したいため、
ライト自体を罠にかけて、キラとしての行動をとらせ
ようとした。

そのため、デスノートで殺されたふりをする
必要があり、デスノートで本当に殺されないように、
自分の名前を事前に書いておく必要があった。

それはいいんだが。。。
そもそも、殺されたフリをするタイミングを
どうやって計るつもりだったんだろうか。

作中ではワタリが死んだため、ほぼ同時にハッタリで
死んだフリをした、のはわかるが、当初のLの計画では
ワタリが死ぬ予定はない。なら、いつ死んだフリを
するつもりだったのか。しくじったら終わりだ。

それ以前に、すでにミサのデスノートはニセものに
すりかえているので、ミサによって殺される可能性はない。
Lは死神に殺されるのは予想外だったと言っているので、
ならば、なんのためにわざわざ自分の名前を事前に
書き込んだんだろうか。当初の予定なら死なないのだが。

あと、この計画は、ライト任せな部分がかなりある。
調子に乗って、さっそくキラとしての行動を開始して
くれたから良かったものの、しばらく静観していたら、
どうするつもりだったんだろうか。

死んだフリのタイミングもライトのその後の
行動も「Lは天才だから先読み」。デスノに
名前を書いたのは「不測の事態に備えて」と考えれば、
千歩くらいゆずれば納得できなくはないが。。。命を捨てるほどの
磐石な計画とも思えないな。

そこまでLも追い詰められていた、
と考えれば、アリな気もするが。

あと、もうひとつ根本的な話をすると、
あの時点で必死になってライトをおさえる
必要はないと思うんだ。

現世にあるデスノートは3冊。
1冊は死神のレムのものなので、
人間が使えるのは2冊である。

あの時点で、すでに2冊とも、
Lはデスノートを押収している。

Lはデスノートの総数は知らないだろうが、
すでに悪人の裁きが止まっていることは
知っている。

なら、命を捨ててまで、わざわざ犯人逮捕
するのもどうかと思うんだがなー。

Lは負けず嫌いの変人らしいので、
勝負に勝つために、そこまでしたんだ、
と言われれば、そりゃそうだろうがね。

ちょっと不自然な感じがするけども。
なんか、わたし勘違いしているのかなー。

おそらくこれは、Lもライトも死んで終わり、
というラストから計算して作ったため、
強引な感じがするんだろうねー。

と、多少ケチはつけたものの、
このラストは好きですよ、ハイ。
原作もこっちの展開だったらよかったなー。
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by netnetnet_78 | 2006-12-03 22:03 | 映画感想