2008年 05月 08日

葬儀を終えて

葬儀が終わった。

5月6日:死亡>仮通夜
5月7日:本通夜
5月8日:本葬>火葬

というスケジュール。ママンの遺体は骨となり、今は祭壇に安置されている。49日の法要まで自宅に置いておくそうだ。

葬儀についてはあとで詳細に書く。喪主になる経験なんてあんまりないだろ? ぜひわたしの動揺を見て、来るべき日に備えてもらいたい。そんな日がこないのが一番いいんだけどね。

今日の朝「重力ピエロ」という本を読み終わった。何ともいえない気分になった。重力ピエロには「がんに犯された主人公の父」が出ている。ラストは彼の葬儀で終わる。火葬される父の灰を二人の兄弟が仲良く見送るシーンはなかなかに胸を打つ。

今日、ガンで死んだママンは火葬されるんだよね。なんだよ、この一致は。

思えば、面白いことに、ママンのガンが発覚したときも、わたしは関連した本を読んでいた。友人から借りた「東京タワー」である。

東京タワーといえば、リリー・フランキーが書いた彼の母の自伝的小説で、後半は末期ガンの母とリリーの東京生活を中心に話が進む。

それを読みながら思ったねー。おいおい。ママンもガンなんだけど、なんだこの一致は。つーか、エンディング、母親死んでるじゃん。そこ一致されると困るんだけど。

一致しちゃったけどね。。。

スタートとエンドに読んでいた本が、リアルと奇妙に一致していたのが、何ともいえず興味深かったね。。。病から奇跡の生還を遂げた患者の本でも読んでおけばよかったな。

今さらながら東京タワーの言葉が胸に突き刺さる。

>どれだけ親孝行をしてあげたとしても、いずれ、
>きっと後悔するでしょう。あぁ、あれも、これも、
>してあげればよかったと。

これは思い続けたね。ママンの体が動かなくなってから。ずーっと。寿命がじりじりと減るのを眺めながら。この数日間でも思うことがある。あれをしてあげればよかった。あのサインをスルーしちゃいけなかった。。。

>母親というのは無欲なものです
>我が子がどんなに偉くなるよりも
>どんなにお金持ちになるよりも
>毎日元気でいてくれる事を
>心の底から願います

>どんなに高価な贈り物より
>我が子の優しいひとことで
>十分すぎるほど幸せになれる

>母親というものは
>実に本当に無欲なものです

>だから母親を泣かすのは
>この世で一番いけないことなのです

こっちの言葉は、今、見ただけで涙が出たね。
本当にそうだよなー。そうだったよなー。

失ってはじめて母親の優しさみたいなのがじいーっと胸に残るのよね。無償の愛っていうんですか? あの日だまりのような優しさを、もうわたしは感じられないんだなーと思うと悲しくなる。そして、今まで優しく見守ってくれたママンに感謝の気持ちで一杯になる。

いやもう、本当に。本当にね。本当に。

もうすぐ母の日。ぜひ「お世話になるのが当たり前になっている」みなさんの母親たちに何かをしてあげてください。

カーネーション一本でも良いと思いますし、独立しているなら電話の一本でもいいと思います。そんな小さなことでもきっと喜びますよ。ええ。

それが、母の日に何もできなくなった、わたしからのお願いです。
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by netnetnet_78 | 2008-05-08 19:20 | 看病日記


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