2008年 02月 21日

雲の上の戦い

電話が掛かってきた。とる。「部長だ」。わたしが所属する部署の部長からだった。わが社ではMBOという制度で面談・評価している。

「ときにオニミキ。きみのMBOを見てあげようと思うのだが」
「あー。それ現場の上司にもう見てもらってますけど」
「なんだとっ!? もう転部したつもりか!?」

わたしが所属する部署を離れて、別の部署のお手伝いをしている、というのは過去に書いたとおりである。

MBOの面談をダシに転部の話がしたかったんですね部長wwwwww

あからさまな反応が実にかわいらしい。MBOを現場の上司と面談するのはマネージャからの依頼なので怒られる道理はない。

わたしも転部の件には話をつけたかったので「別に今日そっちにいってもいいっすよw」と愛想よく振るまい、会社に向かった。わたしの転部の話だとミエミエなので、現場の同僚から不安と好奇のまじった視線で見送られる。はははは。決断したわたしは強いよ?

というわけで。
オニミキvs部長である。

わたしの主張はこうである。「わたしは今の仕事をやり遂げるつもりである。この仕事にやりがいを感じている。君たちの部に戻るつもりはない! 断じて!」

部長はいった。「君がなりたいものは何かね」「かくかくしかじかだ」「それをするにはどうすればいいと思っている?」「仕事でやりますよ」「どんな?」

部長がわたしから聞き取った内容を書いていたメモ帳を指さし、いった。
「こ の 仕 事 で や る ん だ よ !」

部長の反応がよかった。「ああああああ~~~」。あまり絡んだことのない人だったが、意外と面白い反応をするな。

わたしの鋼の意志が通じたようである。しばらく考え込んでいたようだが、ふっと憑物が落ちたような雰囲気になった。「わかった事業部長にそう報告しておく」。

この発言は実に興味深い。すなわち、この聞き取りには事業部長の意向がからんでいる。なかなか細かいところで情報をくれるな、この人。

わたしの意向を確認して、ここまでわたしが言い切ったので転部はほとんど確定しただろう。ことの顛末を現場の上司に報告する。

すると、現場の上司が面白い情報を調べてきてくれた。

わたしの所属する部署と現場の部署は、今、人の取り合いをしているらしい。もともと同じ事業部が割れたため、人がごちゃっとまざっているのだ。

で。奪う側の現場の部署の事業部長の作戦が実に面白い。「えー。来期の目標売り上げはこれだけです」と無茶に高い値段を書いたそうだ。

えー、無理だろーというツッコミ。それを受けて、こう続けた。「これを達成するには社員がXX名足りません」

おいおい。そんな無理な目標を立てるなよ! にこう答える。「でも、今あの事業部さんから人がYY名借りております。これがそのまま転部という形にしていただければ、無理な数値ではございません」

策士キタコレwwwwww
この発言によって、転部の問題を会社レベルにまで引き上げて、より高い位置から集団転部の話を実現させようという腹づもりのようだ。で、実際、事業部長のうえが動いているらしく、今回の聞き取り調査となったらしい。

受けて立つ所属する側の事業部長は、単なる拒否もできなくなった。これを蹴るには会社にとってより魅力的な提案を出さないといけないから。

自分から高いハードルを設置して、それを条件に優位な状況に持ち込もうとする。なるほど。その発想はなかったな。

われわれ一般社員が知らないところで、雲の上の世界ではなかなか泥臭い戦いが繰り広げられているようだ。魑魅魍魎が腹の探り合いをする世界のようなので、汚れを知らない有象無象としては、雲のすきまからのぞくだけにしたいねwwwww

ちなみに、この話にはオチがある。わたしが部長に対して「今の仕事を完遂する! 戻ってくるつもりはない!」と言い放った逸話は現場の事業部長の胸に響いたようで

「その逸話はぜひ次の報告会で、現場の声として報告しないとな~」

といっていたそうだ。

でも、それって報告されると、わたしの所属する事業部にとってはアゲインストな逸話なので、もうマジで戻れなくなるんですががががががががが。
[PR]

by netnetnet_78 | 2008-02-21 00:39 | 雑記


<< やめて! わたしのために争うのは!      ママンの近況 >>