2008年 01月 12日

キサラギを見たまえ

遠い日の約束を果たそう。
とある映画の話をする。それは。

キサラギ。

キサラギ スタンダード・エディション
キングレコード (2008/01/09)
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B級を超えたD級アイドル。キサラギ・ミキ。
マイナーすぎるほどにマイナーなアイドル。

火事で早世した彼女を惜しみ、5人のヲタクたちが
一周忌の記念オフ会を実施する。

そこは5人のヲタクたちが、キサラギ・ミキの
思い出話に花を咲かせる和やかな場になる――
はずだった。

参加者の一人が
「キサラギ・ミキは殺された可能性がある」
と指摘しなければ。

そこから明かされていく
5人の出席者とキサラギ・ミキの関係。

次々と巻き起こる告発の連鎖は新たなる新事実に
よって打ち砕かれ、次の告発を生み出す。

キサラギ・ミキはなぜ死んだのか?
キサラギ・ミキは誰が殺したのか?

オフ会という密室の空間で、彼らがたどり着く
驚愕の真相とは!!!???

と。
力強く煽り文句を書いちゃうくらいにイチオシである。

この映画のすばらしい点は、その脚本の完成度である。
計算しつくされた、という常套句がはまりすぎるほどに、
完璧な構築である。

単なるギャグすら伏線であり、ある事実を提示した伏線が
さらに次の事実を呼び込む手がかりとなる。

ジグソーパズルのピースがバシバシとはまっていくように
真実への道が集約していくさまは圧巻。ひとつとして無駄な
シーンが存在しないと断言しよう。

素材をどこも捨てることなく調理しきった
料理人の手腕を見るが如くの感動である。

映画館で見たとき、各出演者のコメントが紹介されていた。
彼らのコメントはすべて「脚本が極上すぎるので出た」。

ミステリとして極上で、それだけでも充分にこの作品は
オススメなのだが、コメディとしても面白すぎる。

アイドル・ヲタという人種を素材としているため、
彼らの風変わりさが普通に笑わせてくれるのだよな。
イタさをうまく面白さに昇華しているというか。

最高級のミステリ+コメディ。
これが面白くないはずがないだろ?

と、いうのを半年ほど前に熱く語ったら、
「DVDが出るころにブログに書いてくれ」
といわれた。

ちょうど先週、DVDが発売されたので
書いたわけだ。レンタルがいつかはしらんが、
まー、何でもいいから見て欲しい。

当然わたしは映画を視聴済みだが、この作品には
敬意を評してDVDを買うつもりである。手元に
置いておきたいのでね。

ちなみに、このキサラギが楽しめた人には
以下の「アヒルと鴨のコインロッカー」も
おすすめします。これは小説だけど。

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
伊坂 幸太郎
東京創元社 (2006/12/21)
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技巧を極めたシナリオの妙。ぜひ堪能して欲しい。
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by netnetnet_78 | 2008-01-12 20:43 | 映画感想


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