2007年 11月 28日

JOJOの小説がでたわけですが

ジョジョの奇妙な冒険の小説が出た。
作者は乙一である。

The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day
乙一 荒木 飛呂彦
集英社 (2007/11/26)
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装丁の豪華さに笑った。集英社、力いれすぎ。
まー、JOJO×乙一のコラボは集英社が
自前できれる最高級のカードだから、当然か。

まだ100ページほどしか読んでいないが、
さらっと紹介しておこう。

扱っているのは4部、杜王町が舞台である。

広瀬康一をワトソン役に、岸辺露伴を探偵として
「家の中で車にはねられた死体」の謎を追う。

この展開はJOJOっぽいね。奇妙な状況をデンと
おいて、それを追い掛けるような手法は。

それとは別に
・自分の過去をすべて記録した本をスタンドとして
 身につけた少年の物語
・違法建築で裏金を稼ぐ謎の建築士

を含めた計3本のエピソードが平行的に展開していく。

100ページ時点ではまだクロスしないので、
どう絡んでいくのか気になるところ。展開が遅いので、
序盤の「押し」は弱いかな。残念ながら。

伏線張りまくっている感じなので、
盛り上がるかどうかは今後に期待かな。

で。この小説。乙一の小説ではない。
これはJOJO小説である。いや、マジで。
乙一と聞いていなければ、絶対に気づかないだろう。

岸辺露伴のセリフを引用しよう。

> 「そもそも猫ってやつが私は嫌いなんだ。こいつら、
> ガンを飛ばすからな。知ってるか、康一君。広州では
> かつて猫を食べる文化があったそうだ。なんでも
> 滋養強壮等の効果があるらしい。沖縄でも猫食文化が
> あったそうだ。いったいどんな味がするんだろうな」

言うな。言うよ。岸部露伴は、このセリフをw
つまらないことにキレながら、うんちくを語るんだ。

ある悪人のセリフ。

> 助けを呼ばれた時点で、私は死を選ぶ。しかし、自殺する
> 前にきみの大切な家族を殺そうとするだろう。私を死に
> おいやったきみに報復をして、海にダイブするだろう。
> 私はきみの実家の場所を知っている。ねむっている
> きみのご両親の頭に、金槌を三回ずつふりおろすだろう。
> しっかり三回ずつだ。

しっかり三回ずつだ。そのネチっこさ。妙に律儀でしつこい。
JOJOらしいセリフ回しですな。

さらに乙一はJOJOファンの心を鷲づかみにしてくれる。

> これまでに食べたパンの数をおぼえている人間が
> この世にいるだろうか。しかし琢磨は正確に記憶していた。

乙wwww一wwwww

この小説を読んで、この文に反応できなければ、
それはとてももったいないことだ。

第一部でジョナサンが吸血鬼DIOに
「お前は今まで何人の生命を吸い取った?」と問う。
その答えが

「お前は今まで喰ったパンの枚数を覚えているのか?」
である。

あとがきで乙一はJOJOラブを公言している。
5年かけて書いただけあって、JOJOテイストが
満載である。

片手間のノベライズではなく、本気で取り組んだ
作品だな。まだ面白さは見えていないが、少なくとも、
仕事の本気度合いはビシビシ伝わる。

うーむ。
やるな。
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by netnetnet_78 | 2007-11-28 23:02 | 雑記


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