2007年 03月 15日

連ドラ感想「ハケンの品格・最終話」寂しがり屋が降りてきた

> ハケン弁当の本当の値打ちは、こういう賞ではなく、
> 正社員とハケン社員がひとつとなって、数々の困難を
> 乗り越え、力を合わせられたことです。

いよいよ、最終回を迎えたハケンの品格。
今回は「契約終了後の話」になっている。

あー、なるほどねー。と思った。
ハケンのドラマである以上「契約終了後の話」に
1話をさく。そういう構成も「アリ」だろう。

今回のテーマはコレである。
・ハケンとしての生き方。森美雪と大前春子の場合。
・大前春子と東海林のゆくすえ。

契約終了前に森美雪も大前春子も延長を打診されるが、
結局、二人とも断ってしまう。それは同じ理由による
ものである。

曰く「長くいると別れがツラいから」

森美雪は、いずれ切られてしまうハケンの厳しさ、
何度も別れを繰り返すハケンの寂しさに、ハケンを
続けていく自信を失っていた。彼女はハケンではなく、
正社員としての道を探すことを決意する。

> わたし、ずっとアソコで働きたい。
> でも、いつか自分だけが消えなきゃならない。
> あんなにいい人たちだから、ヨケイにツラくて。

本当は契約を延長して、もっとS&Fで働きたかったと
泣きじゃくる森美雪に大前春子は言葉を贈る。

> 誰もあなたにハケンになれと頼んだ覚えはありません。
> あなたはあなたの道を行けばいいんです。
> そのために必要な勇気を、あなたはこの三ヶ月で得たはずです。
> もう大丈夫。自分の気持ちに正直に、勇気を持って歩き出しなさい。
> 働くことは生きることです。お疲れさまでした。

ところで、セリフがウマいよね。今回だけじゃなく。
大前春子がキメのセリフを言うときの力強さと
単語のチョイスの良さがバツグンである。

ふたりとも別れがツラいと考えている点は共通しているが、
それに対する解答の出し方が対照的で面白い。

正社員の道をこころざす森美雪に対し、大前春子の場合は
過去にリストラされた関係で会社をまったく信用していない。
正社員になるという選択肢が存在しないのだ。大前春子を
リストラって人事、無能すぎるだろ。。。常識的に考えて。。。

別れは辛いが、正社員にはならない。ハケンとしての自己を
保つため、大前春子が導き出した結論が三ヶ月ルールなのだ。
短期間で別れれば、別れがツラくなることもない。

> でも、わたしは三ヶ月で去ります。
> わたしのルールだからです。わたしが
> ハケンで生きていくためのルールです。

この二人の結論の出し方の違いが、実に興味深い。
後日、森美雪は正社員になる可能性があるハケンとして
S&Fに舞い戻ってくる。新米ハケン森美雪の物語が
ここで終結する。

最後に残った問題。それが東海林と大前春子の関係。
ケンカするほど仲がイイわけではないが、東海林の
ラブコールに大前春子は答えるのだろうか。

社長賞をとって波に乗る里中とは対照的に、
子会社に左遷されてしまった東海林。
日給で働くトラックの運ちゃんに「ネクタイ」
と呼ばれて冷遇される毎日である。

今日も懐かしの金子賢演じる運ちゃんに、
「お前の下じゃやる気でない」とクリップボードを
なげつけられる。そのクリップボードを拾う女の手。

S&Fの契約を満了した大前春子が登場する。

この瞬間は、正直、ビックリした。ハア!? みたいな。
いやー、まさか、このタイミングで出てくるか。

> わたしを雇って後悔はさせません。

なんで、こんなところまで稼ぎに来たんだよ、
と問う東海林に大前春子はこう答える。

> 今度はあなたに社長賞をとってもらいます。
> そのために、こんなところまで来ましたが何か。
> わたしを雇っていただけますか。

プロの仕事師の彼女らしい、実にイイ決着の付け方である。
あくまでも仕事上の関係として、彼女は関係の継続を
望んだ。鉄仮面の大前春子らしいやり方だね。

媚びを売ったり、涙を見せたり、無意味に優しくしたり。
そういうのは、彼女には似合わない。そうだろ?

東海林は即決で採用を決断する。
まさに最強の援軍あらわる、という感じ。
ジャンヌ・ダルクの大前春子だしな。。。

時給3000円は運送会社の事務や運送だと
大赤字になる気がしないでもないが、そこは
大前春子。ミラクル・スキルで何とかするんだろう。

・3ヶ月周期で区切りを迎えるスタイル
・そのたびに新しい会社を舞台にできる

案外、ハケンというスタイルは連続ドラマ
向けなのかもしれないね。視聴率が好調だったが、
さて、続編は、あるかな?

> 今回はマネージャーの一ツ木さんを
> とおしていないので、わたしの勤務態度に
> 不満があってもガマンしなさい!
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by netnetnet_78 | 2007-03-15 23:40 | テレビ番組


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