2007年 03月 08日

連ドラ感想「ハケンの品格・第9話」静かな回だがそれもイイ

> トックリィ!
> (言った里中をにらみつける大前春子)
> すいません。。。
> 主任、ムリしないでいいですから

今回の話は、後日談になる。
7話目:ハケンを守るため部長にたてつく里中
8話目:自分の栄達と左遷される親友の狭間で悩む東海林
9話目:会社を辞めた東海林とその後
という感じ。

7話から始まった、東海林と里中の、
「社員たちの物語」が9話目にして終結する。

今回、東海林が行方不明気味であるため、
大前春子と東海林の、己の存在を賭けた、
ののしりあいがないのは残念である。

そのあたりは、脚本家も気にしているようで、
たびたび「あの言い合いがないと~」と
作中のキャラを通して詫びを入れている。

> 邪魔をするうるさいのがいなくなって
> せいせいしましたが、何か。

東海林というか大泉洋のテンションが
どれほど作品にインパクトを与えているかわかる。
間違いなく、助演男優賞ものである。

異常なハイテンションはないのだが、
脚本の質はいいよね。細かいサービス精神が
心ニクイというかね。技があるというか。

私的には、最初のシーンの、東海林が
投げ捨てた「大前春子の結婚アンケート」。
あれがかなりツボった。

まず、あのアンケートは前回だけで
完結した話と思っていたので、再利用と
いうだけでビックリ。

アンケートが無記名なので、誰が回答者かを
本人である大前春子の前で盛り上がり、最後に
用紙の裏にあるケータイ電話にかけようとする。

そこで、森美雪が先輩の大前春子を守るために、
用紙を奪い取ってシュレッダーにかけるのだが、
そのために全員から、東海林の相手は森美雪と
からかわれはじめる。

よくもまー、ここまでドタバタと引っ張るものだな。
実に抜け目ない。で、オチが。

> 業務時間内はケータイの電源を切っていますので、
> ぜんぜん大丈夫ですが、それが何か。

森美雪。。。ムダなことしたな。。。

この、電源をきる話は7話で大前春子が
森美雪を叱ったときのエピソードに基づく。

ああ。実にうまい伏線の張り方だ。ぞくぞくする。

大前春子というキョーレツな存在と、
篠原涼子の細かいところが大げさな演技に
注目がいきがちだが、脚本の構成がホントにうまいね。

そんなこんなで、勢いで辞表を出してしまった東海林は
見つかり、もう一度、会社に戻るように説得される。

> あなたの天パが一生なおらないように、
> あなたはあの会社でしか生きていけません。
> くるくるパーマは古巣に戻りなさい!

そんな感じで第9話が終わる。最終回前にしては、
次回への引きが弱い終わりかただが、
まー、これは仕方ないかな。強引にキスして次につなぐ荒技は
3話でやっちゃってるし。あれ以上はなかなかないぞ。。。

さて。最後1話なのだが、どんな話になるんだろ。
わたしは、最終回は正社員が退職に悩む話と思っていた。
その物語は今回、終わってしまった。なら、どうなるか。

わたしは「大前春子の物語」
じゃないかな、と思う。

今までは、新米ハケンの森美雪、頼りない正社員の里中、
社員至上主義の正社員の東海林。この3人に焦点をあてていた。
大前春子は、彼らの苦悩や失敗を颯爽と解決する
名探偵のような役回りに終始している。

森美雪は半人前になり、里中は部長との関係を修復し、
東海林は自分の考えの間違いに気づいた。

最後に残ったのは、誰にも心を開かない大前春子のみ。
昔は明るくて、仕事のできる社員だった大前春子。
彼女の凍てついた心は、最後に安らぎを得るのだろうか。

> なんかさ、鎧着た落ち武者みたいだよな。
> ひとりぼっちでさ。そんな寂しい女、
> このまま辞めさせちゃっていいのかよ。

ところで。中盤辺りで、
登場人物がタロットに例えられるシーンがある。
タロット好きとしてとりあげておこう。

里中 =チャリオット(戦車)
森美雪=スター(星)
浅野 =フール(愚者)
東海林=マジシャン(魔術師)
大前春子=テンパランス(節制)

である。
・戦車=信念
・星 =明るい未来
・愚者=軽率
・魔術師=手際の良さ
・節制=堅実

このあたりは、脚本家のキャラクターに関する
考え方や見方が投影されていて、実に興味深い。

> 世の中は不公平かね。
> ハケンには家柄も偏差値も関係ないけどね。
>
> 入社試験なんて、博打のサイコロみたいなもの。
> 就職できた社員は、一生その会社にしばられ、
> 就職できなかったものは、別の道を歩く。
> ただ、それだけのことです。
>
> 落ちたからといって、人生が目の前から
> 消えてなくなるわけではない。受かったからといって
> 明るい未来があるわけではない。
>
> 人生の運試しは、これからです。
> あなたはまだ、スタート地点に立ったばかりです。
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by netnetnet_78 | 2007-03-08 23:47 | テレビ番組


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