2006年 10月 13日

テレビ番組「セーラー服と機関銃」は期待できるかも

> 道をハズれるくらいなら、死んだほうがマシだ。

今日もはじまった連ドラのお話。
「セーラー服と機関銃」である。

だいたい20年?くらい前に赤川次郎が出版、
映画化されてベストセラーになった作品。

普通の女子高生がヤクザの親分になる、
という話。だから「セーラー服と機関銃」。

第一話は、女子高生、星泉(長澤まさみ)が
ヤクザの親分になるまでのお話。

第一話を見た感想としては。。。
ドラマとしては普通かな? ま、今後に
期待できるという意味ではわりと良かった。


ただ、見方としては小説と対比して見ると、
非常にうまく再構成しているのがポイント。
このあたりの展開は小説版よりも上で、
すなおにウマイな、と感心した。

この映画で一番難しいのは最初である。
つまり「女子高生をどうやってヤクザにするか」。

「跡目は君しかいない。ヤクザやってくれない?」
「はい。やります! わたしに任せてください!」

ねーよ!
普通の女子高生がヤクザの親分を
二つ返事で引き受けるはずがない。

ならば、それなりの趣向と仕掛けが必要で、
心境を変えていかないといけない。

原作では、こうなっている。
1.父の葬儀に見覚えのない男たちが現れる。
2.学校に現れるヤクザ。葬儀場で見た男たちだった。
3.自分に用があると思い、教師の制止を無視して彼らに近づく。
4.いったんは襲名の申し出を断るが、自殺しようとする
  組員を見てその場の勢いで親分になると言ってしまう。

4は、まー、ギリギリありかな、と思うのだが、
3はムリがありすぎる。葬儀でちらっと見ただけの、
全身からヤクザオーラだしている連中に
女子高生が一人で近づかんだろ。。。


と、多少引っかかる部分の多い展開だったが、
ドラマではうまく処理されている。

3だが、主人公がメガネを掛けている設定を使い、
ヤクザたちが押しかけたとき、彼女のメガネを
使えなくしているんだね。


彼女は近視のため、相手が見えないため、
うろうろと近づいてしまうわけ。

メガネが吹っ飛んだシーンを見た瞬間、
「すげええ!!」と叫んでしまったよ。
そうきたか! みたいな。

メガネという、たった一つのアイテムを
導入するだけで、苦しい部分がこーもするりと
変わるものか、と感心する。

あと、親分になります宣言をする流れも良い。

根底には「父を殺した犯人を捜すため」という
動機を用意し、それでいて、それだけではない点が
実にあざとい。あ、これ誉め言葉だからね。

最初、泉は襲名の件を断るのだが、父の事故死に
ついて、警察から「ヤクザとの関連がある」と
指摘され、再び目高組を訪れる。

「父を殺した犯人を捜したいから協力してくれ」と
いうのだが、目高組の若頭(堤真一)は組の解散の
意思を伝えて「もう協力はできない」と言う。

この時点で「わたしが親分になって組を続けます。
だから手伝って」と言っても大丈夫なフラグが
立っている。親殺しの犯人を捜すなんて、
立派な動機だとオモイマセンカ?

でも、ここでまだ言わせない。言わせないんだ。
ニクイ。ニクすぎる。

なぜか。ここで言っちゃうと、星泉がすごく
利己的な人間になってしまうから。自分の勝手で
組を継ぐとか継がないとか。なので、さらに、
いろいろと状況設定をおこなう。

このあと、いかに目高組が地元の人たちと密着し、
気のいい組織かが語られる。よーするに、ここで、
泉の目高組への見方を変えるシーンが入るわけだ。

その後で、若頭が組を守れなかった責任をとるため、
事務所で自殺しようとするのだが、そこに忘れ物をした
泉が姿を見せ、説得する流れとなる。

・父の犯人を捜したい。
・彼女が目高組を好きになっている。
・自殺しようとする若頭を止めたい。

それらがあいまって、彼女は親分になろうと決意する。
ここまでそろえば、彼女が親分になる流れは完璧である。
それに、利己的にも描かれていない。

小説版よりも構成がきれいになっていたので、
おー。すげー。うめー。と感心していた。

話自体はまあ、普通だったけど、なんかいろいろと
感心した話だった。他にも細かく感心したけど省略。

結構、この脚本家やるじゃないか、と思うので、
なんか、ちょっと期待しちゃいそうだ。

。。。期待して、いいよね?
[PR]

by netnetnet_78 | 2006-10-13 23:36 | テレビ番組


<< 北朝鮮を見て銀英伝を思い出した      中日が優勝しましたね >>