2006年 09月 10日

映画感想「時をかける少女・細田守」

> Time waits for no one.
――時はただ、過ぎゆくのみ。

世間では
「ゲド戦記を見るならトキカケを見ろ!」と
言われているトキカケを見た。

トキカケ。時をかける少女とは、時間を巻き戻せる
能力に目覚めた少女のお話である。

主人公の女子高生、真琴の性格を評すると
「バカで善良なお人好し」である。

彼女はその、稀有な能力をよりにもよって
「自分の高校生活を楽しくする」ということに
注ぎ込みまくる。

カラオケをもっとしたいから、タイムリープ。
テストをやりなおしたいから、タイムリープ。
野球で友達を打ち負かすため、タイムリープ。
他人の恋を成立させるために、タイムリープ。


お前wwwww

この時点で彼女は、タイムリープに回数制限が
あると知らなかったので、仕方がないとは思うが。

このあたりのくだりは、アホな動機と、リープすると、
「ゴロゴロ転がって姿を見せる」という間抜けな演出も
あって、コメディタッチがGoodである。

そんなおバカな展開も、
最後はきっちりと締める。

詳細は書かないが、自分の力を
自分のために使わない。これがイイ。

友人のため、友人の運命を変えるため、
泣いても叫んでも戻らない時を戻すため、
残された最後のタイムリープを行使する。

最後のタイムリープ。最後の奇跡。
それをこともなげに人のために使う。
そこに利己的な気持ちはないんだよね。

自分のためではなく、他人のために。
人が人を想うことって、キレイだね、と
しみじみと思わせてくれる。

真琴はバカだが、善良である。人にも優しい。
彼女の周辺の人たちも、そういう感じの清々しさがある。

最近、映画やドラマで出てくる高校生ってさ、
だいたいスレている連中ばっかだから。なんか、こう、
ピュアな感じが、逆に目新しいというかね。

泣いて笑って喜んで。そして、悲しんで。
これは真琴の成長の物語である。ストレートに
感情を表現する真琴のキャラは見事だった。
キャラデザの貞本義行もいい。彼は本当にイイね。

あと、エンディングテーマもちゃんと聞こう。
商業主義に陥りがちで、映画と関係がない曲が
タイアップされがちなのだが。。。

このエンディング曲は完璧にテーマをとらえている。
美しい物語を締める、よい歌詞だと思うよ。

さて、わたしも宣言するか。
「ゲド戦記を見るならトキカケを見ろ!」

> あなたと過ごした日々をこの胸に焼きつけよう
> 思い出さなくても大丈夫なように
> いつか他の誰かを好きになったとしても
> あなたはずっと特別で 大切で
> またこの季節が廻ってく
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by netnetnet_78 | 2006-09-10 22:31 | 映画感想


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