2014年 05月 23日

ぼくのどくしょにっき 2014-5

今年は再び、活字の世界に舞い戻る!

というわけで、読んだ本とか映画を書き込んでいきます(現在進行系で更新)。点数は
5/絶対にオススメ!
4/わりとオススメ。そのジャンルが好きならば
3/そこそこ楽しめたけど、別に他人にはオススメしない
2/あんまり。。。
1/不愉快
?/面白さが評価軸ではない本

過去ログ
ぼくのどくしょにっき 2014-4
ぼくのどくしょにっき 2014-3
ぼくのどくしょにっき 2014-2
ぼくのどくしょにっき 2014-1

54.5/23GOSICK1 2点

ひたすら「ビクトリカちゃん、はぁはぁ」する作品。一応ミステリ小説に分類されるが、正直ミステリ小説と呼ぶには底が浅く、厳しい。ビクトリカちゃんにひたすら萌えるだけの作品。

桜庭一樹の作品だが、彼女らしい刺さる文章は特になく、完全に普通のラノベ。超美麗イラスト効果で人気があったのだろうと思うのだが、新装版からは作者の桜庭一樹が直木賞をとったため、イラストが除外されてしまった。とっちゃダメなのでは。。。?

桜庭一樹初の、恐らくは唯一の? シリーズ刊行もの。あとがきで新装版についてのコメントがあるが、思い入れのある作品というのが伝わってきて、なかなか良い。

GOSICK ─ゴシック─(ビーンズ文庫) (角川ビーンズ文庫)
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53.5/23ネイチャー<映画> 2点

大自然に生きる動物たちの姿を撮影した映画。

基本的には「厳しい自然環境の紹介>動物の食うか食われるか>箸休めに動物の子どもたちの姿」というパターンを延々とループしている感じ。別に起承転結があるわけでもないので、特に盛り上がりはない。たまに、どうやってこれ撮影したの、というシーンがあるくらい。

子供の頃、親が動物番組が好きで良く一緒に見ていた。よって、わりと多くのシーンに既視感があり、あまり新鮮味がなかった。この動物知ってるわー的な。日本の動物番組もなかなかすごいんじゃないでしょうか。



52.5/19はたらく魔王さま! 3点

異世界からやってきた魔王が、わりとリアルな手続きを経て住居と仕事を獲得していくさまは、これ系の話としては珍しく興味深い。だいたい、権力者のパワーで無理やり戸籍を作るとかなので。とはいえ、前半パートはあまり物語が動かないので微妙。面白くなるのは、半分超えてから。

魔王が魔力を取り戻すトリガーが「物語的にピンチな状態」にリンクしている点と、覚醒後の無双でカタルシスを作っているのがうまい仕組み。ピンチをチャンスにできるってのは、いい設定かと。

まだ魔王や勇者がバイトをしているという話がテーマ的にさほど意味を持っていない感じがするので(ぶっちゃけ、今回の話だけなら働いてなくてもいい)、今後に期待。

はたらく魔王さま!: 1 (電撃文庫)
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51.5/16バカとテストと召喚獣7 2点

今までずっと抱腹絶倒だったバカテス。すごく久々だったので期待していたんですけど、あ、あれ? これは微妙な。。。?

今回は野球で戦うのだが、1球1球くらいのノリで描いているため、試合展開に抑揚がなく、すごくテンポが悪い。そのためかギャグの密度が薄くなっていて微妙だった。ネタ自体も、ムッツリーニのエロ無双、姫路さんの毒弁当など、いつものネタのストレートな焼き直しばかりで、二番煎じ感が拭えず、爆発力が足りない。

坂本の作戦もどうかなあ。。。坂本は今回、最終回直前まで戦意喪失状態で、復活してから必死に作戦を考えたりするのだけど、最後に発動した作戦は「試合前から準備していた」ってのはどうなんだ。

何だか、笑いも寂しく、終盤の燃えもないバカテスは、評価が厳しくなる。

3点でも良かったのだけど、ドクロちゃんやハーモニーと一緒ってのはなあ、と。あっちは3点でも上だけど、こっちは3点でも下っていうか。なので、差異をつけるため、2点。

バカとテストと召喚獣7 (ファミ通文庫)
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50.5/15デート・ア・ライブ 3点

十香デッドエンドというサブタイトルから察せられる通り、化物語風の漫才を織り込んだテンプレラノベ。

実に量産型の作品で、特筆するアイディアはないが、各テンプレ芸はそれなりにコピーできており、ある程度の(お約束的な)面白さは担保されている。これに綺麗なジャケ絵がついていれば、売れるよね。

あと、Amazonでも書かれているが、シリアスの中にいきなりギャグが入ってくるのは読んでいて微妙だった。

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49.5/12ノーゲーム・ノーライフ 5点

ああ、なんというか。。。始めて「く、悔しい、でも感じちゃう……」みたいな本に出会った。すごく5点を付けたくないのだが、つけざるをえない、というか。

なんつーか、もう色々とダメなんですね。まず、文体。妙なところで改行を打ってくる、体言止めを使いまくるので読みにくいことこの上ない。さらに。。。

>もみゅもみゅもみゅ。もみもみもみもみ。
>もみゅもみゅもみゅ。もみもみもみもみ。
>たゆんたゆん。たぷたぷたぷたぷ。
>たゆんたゆん。たぷたぷたぷたぷ。
>むにょむにょ。ぽよっぽよっ。ぐにーにょーん。

これは、主人公が女キャラの乳を揉むシーンである。ラノベも色々と呼んでいますが、こんな直球で低俗な擬音を炸裂させる作品、すごく久しぶりにみた気がします。視点もブレまくりで小説としては問題ありまくり。

他にも、タイトル通り、これはゲーム勝負ものなので、ゲームで勝負するわけですけど、そのゲームもなんつーか、すごくご都合主義なんですよね。戦略ゲームとしては底が浅いっていうか。あと、色々と出てくるゲーム知識も、この歳になったら「それ知ってるわー、それ知ってるわー」レベルな感じ。

敵も甘々ちゃんで、主人公が「俺たち二人一組だから、途中でチェンジしてもいいよね?」みたいな条件をあっさり呑んじゃうし。

文章も荒いし、シナリオもひどいし、登場人物は下品だし。。。しかし、5点。

それはこの小説の勢いの凄まじさにある。

なんちゅーか、ひたすら文章にハッタリが聞いていて、読んでいてカッコいんですよね。『 』に敗北は許されない、みたいなフレーズが実に良い所でドカーン! って決まりまくる。また、主人公の大言壮語も、ゲームに対する絶対の自信が背景にあって、カッコいいんですよね。

このあたり、文章のハッタリで読ませる手法は、ザレゴトを書いていたくらいの西尾維新に通じる気がしますね。あの芸を、さらに先鋭化した感じ。たぶん、ザレゴト時代の西尾が好きな人にはあうでしょう。妹も「うにー」を彷彿とさせるしね。

なんつーか、色々とヒドいんですが、シビれるシーンが多く、ついつい、こちらも熱くなってしまう。だから、「く、悔しい、でも感じちゃう……」みたいな気分。

すごく底の浅いカイジを、初期の西尾維新の文体のハッタリ部分を拡大して書いた感じ。かなり早い段階でアニメ化が決まったそうですが、なるほど、これは確かに中高生に刺さるだろうな、と。

個人的には、先入観なく楽しめる中高生のときに読みたかった作品ですね。今だと、どうしても文章やシナリオの酷さが目について、素直に面白いと思えないわけです。

でもね、文章の勢いに乗せられている自分が、実に悔しい。。。なので、5点はつけておきながら、すぐに次巻が読みたいとは思わない、実に不思議な作品。

激しく人を選ぶので、5点はつけましたが、別に勧めません。ザレゴト好きならあうかもね。



48.5/10撲殺天使ドクロちゃん 3点

まさに、これぞライトノベル、というくらい、恐ろしく軽い。読みやすい文体で、ひたすら軽妙なボケが描かれ続けていて、そのブレない様は素晴らしい。たまにすごく笑える。

まさにスナック菓子感覚で読めて、ポテチをつまみつづけていたら、あっという間に袋を開けちゃったという勢いで読み終わる。ぼうっと気晴らしに読む本として良い。またセールスになったら続きを買おうかな。

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47.5/9ハーモニー 3点

>「向こうって、どんな場所だったの?」
>「こことは真逆な場所。向こう側にいたら、銃で殺される。こちら側にいたら、優しさに殺される。どっちもどっち。ひどい話だよね」

前半はほんとうに素晴らしい。医療用チップによって病気から解放され、完璧な健康の維持を「強制」される、異常な優しさが充満する世界観に圧倒される。それを、夭折した天才少女との思い出話を交えながら、辛辣に皮肉る主人公の語りも魅力的。

この女主人公が実に良い。「昔は隠れて喫煙をするならトイレに行けばよかったが、今は戦場まで行かなけばならない」と言って、武装化したWHOの将校として戦場で不良な生活を送っている。まさにロック。

ただ、後半が。後半は、ひたすら主人公がキーマンに話を聞いて回り、キーマンが独特な理論を延々と語るというスタイルのため、説明過多すぎる。別につまらない、というわけでもないが、主人公の魅力的な独白も影を潜め、スピード感も下がるのが残念。

話の締め方次第では5点いくで! と思ったが、後半で少し下がって3点という感じ。ただ、作者がこれを遺作に若くして亡くなったのを割り引いても、界隈では有名なのがうなずけるほど強い個性がある作品。気になるなら読んで損はない。

>「映画とか、絵画とか。でも、持久力という点では本がいちばん頑丈よ」
>「持久力、って何の」
>「孤独の持久力」


ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)
伊藤 計劃
早川書房
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by netnetnet_78 | 2014-05-23 21:47 | 読書感想 | Comments(0)
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