2014年 04月 29日

ぼくのどくしょにっき 2014-4

今年は再び、活字の世界に舞い戻る!

というわけで、読んだ本とか映画を書き込んでいきます(現在進行系で更新)。点数は
5/絶対にオススメ!
4/わりとオススメ。そのジャンルが好きならば
3/そこそこ楽しめたけど、別に他人にはオススメしない
2/あんまり。。。
1/不愉快
?/面白さが評価軸ではない本

過去ログ
ぼくのどくしょにっき 2014-3
ぼくのどくしょにっき 2014-2
ぼくのどくしょにっき 2014-1

46.5/4大局観 3点

将棋の羽生さんが書いた本。同じく羽生さんが書いた「決断力」が面白かったので、期待していたのだけど、こちらは普通。「決断力」は満ち溢れる将棋愛による勢いが凄かったが、こっちは将棋を交えつつ、わりと一般的な話題にも触れている。あと将棋に関する話題は決断力と結構かぶっている。

割と「日常生活で何気なく感じているけど、言語化できない」部分に触れているのはさすがの洞察力。とはいえ、個人的には「決断力」を読んでいたら充分かな。

>「コンピュータと対局したい気持ちはありますか?」
>と、私もよく聞かれる。
>もちろん、「やってみたい」という気持ちは大いにある。

次の電王戦は、羽生さんvs500台GPSで是非!

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45.5/1アメージング・スパイダーマン2<映画> 2点

冒頭、蜘蛛の糸を建物に巻きつけ、ひゅいんひゅいんと摩天楼を飛び回り、圧倒的な能力でザコを蹴散らす爽快感は最高。だが、そこがクライマックス。

スパイダーマンモードのときのやたらとテンション高い様子は面白いのだが、人間モードがやたらと鬱っていて落差がありすぎる。出てくる敵もシナリオも底の浅い連中ばかりで、よくわからない理由でキレて、ただドンパチしているだけの印象。

どうやら本家スパイダーマンの過去にあたるらしく、それを知って思い返すと、意識した演出が多かったように思う。だけど、観てないのよね。。。



44.4/29私の男 2点

桜庭一樹+直木賞とくれば、もう読むしかないと狙っていた本。読んだ感想としては、評価が難しい本だなと。他人には薦められない。

肉欲愛に溺れる親子の逃避行を描いただけあって、実にインモラル。そして、全体を漂う退廃的なムード。この小説を覆う、濃厚な負の空気を描き切った筆力はもはや神の領域。すごすぎて圧倒されるが、テイストについては意見が別れる。

作品に漂う退廃的な空気があまりにも濃厚すぎて一般的なラインを超えている。不愉快で気分が悪く、まるで毒ガスの部屋に入れられたような気分になる。くどくどと同じような文章を、しかし、少しずつ変えながら読ませてくる、その引き出しの多さは脱帽もの。

ラノベ書いていたときから、この人の文章はキレまくっていたけど、拘束具つけてたんだなあと。本気の桜庭一樹の文章はこれか。ただ、ちょっとキレすぎ。

文章の凄さを認めても2点をつけた理由は、作品の空気があまりにも人を選びすぎる点と、なぜ主人公の花が父のもとを離れたのか、わからないから。

時代を逆行する展開で、前の章の謎が次の章(過去)にうつると明かされる形式となっている。冒頭で花は父と別れるのだが、ページをめくっても過去に戻るだけなので、愛の確かさを再確認するだけになり、むしろ謎が深まっていくだけで、その理由は明かされない。

そこは読者に想像におまかせ、ということなのだろうが、いくらなんでも丸投げすぎる。

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43.4/24ミステリーのおきて102条 2点

タイトルを見て、てっきりミステリー作家のノウハウみたいなのが書いているのか、と思っていたら、全く関係ない内容で腰が砕けた。実際は「わたしとミステリー小説」という内容の本で、筆者の記憶に残っているミステリー小説を紹介するエッセイ集である。これで「ミステリーのおきて」はあまりにもタイトル詐欺すぎる。

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42.4/20ぼくらの七日間戦争 2点

映画にもなった超有名作品。子どもたちが倒産した会社のビル『解放区』に立てこもり、子どもたちにいい子になれと言っておきながら、自分たちは欲望のままに生きている大人たちを翻弄する作品。

基本的なコンセプトは良いのだが、やはり30年以上! 昔だけあって古臭さがいなめない。話し的にも児童文学のテイストからくる『浅さ』は好みがわかれる。個人的には、小中学生のときに読んでおきたかった作品だが、内容的にはお父さんお母さんが子供に読ませるにはちょっと問題があるかもしれないw

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41.4/14監督不行届<マンガ> 4点

安野モヨコとエヴァの庵野監督のヲタ結婚生活を描いたエッセイ漫画。アニメ化のせいかKindleだと200円で投げ売りされていた。これがkindleの力です。

安野モヨコって、働きマンとか女子力の高いイケイケ女ばかり書いているひとなので、てっきり、そういう人かと思っていたのですが、ヲタ女だったんですね。びっくり。そして、そのヲタ力をもってしても理解が難しい、オタク・ゴッドの庵野監督の暴走っぷり。

ヲタ夫婦のバカっぽい日常を軽妙に描いていて安定して笑える。

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アニメ版で庵野監督の声をしている山寺宏一の演技力にびっくり。確かジブリの風たちぬの主役の声って庵野監督なんですが、まったく一緒の声だったw

40.4/13推定少女 3点

>どうやら、がんばらずに生きていくなんてのは無理らしいと、
>硝煙の立ち上る戦場じみた教室から感じ始めたころ、
>唐突にぼくは、その日常からはみだしてしまった。

さすが桜庭一樹、受験に臨む思春期の子供が生きる日常を「戦場」と形容する語り口はいい。

>毎日どこかで、僕たちは大人にころされている。心とか。可能性とか。夢見る未来とかを。
>足蹴にされて踏みつけられて、それでもまた朝になったら学校に行かないといけない。

いつも通り、地方都市の少女たちが主役なのは同じだが、砂糖菓子の弾丸しか撃てないおもちゃの鉄砲ではなく、実弾が撃てるデザートイーグルを持っているのが今作の特徴。

宇宙人なのか金持ちの令嬢なのかそれ以外の何かなのか、正体不明の少女、白雪と主人公の少女の勢いだけの逃避行はむちゃくちゃで面白い。前半はすこぶる勢いがあるが、後半から段々と「超常現象」な展開になり、最後は色々なものがリセットされたご都合主義な終わり方をする。

なんだかなー。。。桜庭一樹の少女ものって、現実的な悲劇で終わるのがいいと思うんだけど。

ちなみに、エンディングは3つあって、編集者の意向によって書きなおしたかららしい。再出版にあたって全てが掲載されている。個人的には、しょっぱなにボツにされたエンディング1こそが、この作品のテーマ性にぴったりと合っているかな。編集と作家のやりとりが垣間見えて面白い資料。

>「白雪っ……ぼくは大人になんかなりたくないよ。絶対になりたくないよ。
>ぼくは自分を知っている。十五歳にもなれば自分のことがわかるよ。
>ぼくは自分に絶望している。ぼくにはわかる。ぼくは……
>ぼくはきっとつまらないおとなにしかなれないよ!」

桜庭一樹は本当に、感傷的な文章を書かせるとうまいね。15歳の頃の自分を、忘れてはいけない。


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39.4/10陽だまりの彼女 3点

この小説は恋愛小説である。

前半はだだ甘な恋愛模様が展開されるのだが、人生ハードモードの人間からすると「クソこのリア充どもめ爆死しろよお前らが幸せでも俺は嬉しくもなんともないんだよつーか人が見てる前でいちゃつくのやめろよ幸せオーラ充満させてんじゃねーよ窒息死しちまえ」と歪んだ感想が脳内をうめつくすため、純粋に楽しめない。ただ、文章は非常に読みやすいし、丁寧に話を描いているので、邪念を捨てた目で見ると、普通の人なら4点くらいは楽しめるんじゃないかと。

お約束通り後半以降だんだんと彼女が変調をきたすのだが、彼女の一時的な異変を提示した後、登場人物が軽いと流す小さな変調の兆しや不安を積み重ねて、話の勢いをキープする手法はなかなかだな、と感心した。

最後のオチは賛否両論のようだが、きっちりと伏線を張っているので反則ではない。ただ、きっちりと張っていてくれたからこそ、予測できたけど。

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38.4/7リベンジマッチ<映画> 3点

30年前にボクシングのチャンピオンを争った二人のおっさんが、最後の決着を着けるために再びリングに上がる話。

老いぼれ二人の無茶苦茶な挑戦に周囲は失笑気味。見世物扱いを受ける序盤は微妙だが、中盤からぐんぐんと注目を集め、最後はドリームマッチのような扱いになるのは見ていて心地よい。最後の戦いも、なんだかんだで熱い。「女のために戦うのか?」「俺とお前のために戦うんだ」というやりとりとかカッコいい。

あまり期待していなかったが、意外と楽しめた。展開の弱い前半がもう少し引き締まっていれば、4点くらいはあったかな。


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by netnetnet_78 | 2014-04-29 18:27 | 読書感想 | Comments(0)
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