2014年 03月 26日

超巨大密室殺人事件 4/5点

特殊な設定ではない、普通のネトゲーを舞台としたミステリ小説。ミステリにしてはガジェットが珍しいためか、なかなか面白い。超巨大密室とはサーバー空間を指しているが、特に密室ものではない。

出てくる連中が廃人すぎてヤバい。大人気SAOでは「死んでも死なないゲームなんて楽勝」だと言っているが、本作のガチ廃人あたりだと「命を賭けさせられてゲームをするなんてぬるい。ゲームに人生を賭けるなんて当たり前だろ? ていうかゲームこそがリアルじゃん?」みたいな感じ。頭おかしい。

ゲームのやり過ぎを心配すると。。。

>「少しは気分転換に外に出たら?」
>「何を言ってるんだ、君は? 君は人生が嫌になったからと言って、生きるのをやめられるのか?」

である。「ゲームを休む=生きるのをやめる」。コレこそが彼らの絶対哲学。

>「慎重だな。こっちの世界のことなんか、どうでもいいのに」
>「だからこそですよ。ゲームの世界で逮捕されるならまだしも、こっちで逮捕されるなんてバカバカしいじゃないですか」

プライドの角度と高さが常人の理解をはるかに超えております。

ネトゲー内のシリアルキラーを追い掛ける話で、追い詰め方のアイディアがアイテムの買い占めやRMTを使っており、ネトゲらしくて面白い。リアルで30億持っているプレイヤやサーバー最強のギルド長などが出てくるため、スケールがいちいちデカく、初期のデスノートのような疾走感すら感じさせる。

ただ、面白い仕掛けは用意しているのに、素材を活かしきれていない感じがするのと、強引な展開が多いのも気になる。それが4点で止まった理由。ミステリとしては荒いが、ネトゲ世代なら楽しめるかと。


超巨大密室殺人事件 (角川ホラー文庫)
二宮 敦人
角川書店 (2013-11-22)
売り上げランキング: 178,510

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by netnetnet_78 | 2014-03-26 23:47 | 読書感想


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