2010年 01月 19日

ラストウィンドウをクリアした

前作ウィッシュルームの続編がでました。
いわゆる「DSで楽しむミステリ」です。


ラストウィンドウ 真夜中の約束
任天堂 (2010-01-14)
売り上げランキング: 41


取り壊しの決まったマンションに隠された秘密。謎の死をとげた主人公の父に秘められた真実。複雑に絡み合う謎を解き明かす上質なるミステリです。

繰り返します。
これは上質なミステリです。

たまたま量販店をふらっと訪れたら置いてあったんです。前作のウィッシュルームも大変な傑作だったので、もう衝動買いでしたね。ためらう必要などなく。

むろん、期待に答えてくれました。充分に満足です。

本シリーズのよいところは、謎の切り出しかたですね。わたしは「キャベツ向き小説」なんて呼びますけど、キャベツをペリペリとむくように情報が少しずつあらわになっていく。

この輪郭がだんだんと決まっていく過程がたまらないですね。少しずつ明らかになる事件の真相と住民たちの秘密。ぐいっぐいっと引っ張られるように先へと先へと進んでいく。進んでいく、というより、進まざるをえないというか。

ゲームという媒体は小説や映画とは異なり、ユーザーの操作が入ります。その特徴を踏まえるのなら、操作を進めるごとに少しずつ謎を開示していくという手法はゲームに適しているのかもしれないですね。

作るほうはむちゃくちゃ大変だと思いますけど。情報の開示順をちゃんと制御してシナリオを書かないといけないので。

あと、個人的のよいのは主人公カイル・ハイドの造形でしょうか。

無愛想な物言いで誰に対しても媚びない強さを持っている。それでいて傲慢には見えない。この微妙なさじ加減がよいです。

なんだかんだいいながら、お節介なところがあって他人の悩みや相談にのってしまう。そんな不器用な優しさがあるからでしょうね。また、媚びない強さとは、どんな困難や誘惑にも己を見失わない強さでもあります。カッケー。カッケーよ。

古き良きハードボイルドの主人公を踏襲していますね。ハイドさんの性格は実によいです。ハイドさんの性格で完成度が20%は増していると思います。萌えなんていらないんですよ。萌えなんて。いや、むしろハイド萌え。ハイド萌え。

とても完成度の高い作品だと思います。ミステリに興味がありましたら、ぜひプレイしてみてください。
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by netnetnet_78 | 2010-01-19 19:48 | 雑記


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